かごしまデジタルコンテンツフォーラム(Drink’06)が開催されました。
ポスターです。
㈱セルシス代表取締役 川上陽介さんによる特別講演や、審査委員長:河口洋一郎先生(東京大学大学院情報学環教授、CGアーティスト)、審査委員:萩野正昭さん(株式会社ボイジャー代表取締役)による鹿児島CGコンテスト入賞作品講評&表彰式、河口先生によるCGショーなどが開催されました。
ロビーには、入賞作品が展示されていました。さすがに力作ばかりです。
ジュニア部門入賞作品。
一般部門の入賞作品。
動画作品も上映されていました。
開会式のあと、㈱セルシス代表取締役 川上陽介さんによる特別講演「日本の誇るアニメ・マンガのデジタル制作ツールの開発」がありました。
RETAS!PROやコミックスタジオなどのデモンストレーション。総合電子書籍ビューアなどの紹介がありました。
RETAS!PROなどは、東京の会社にいた頃は、メインツールとした使用していました.
RETAS!LITEやCLAY TOWN、ComicStudio Miniなどは、私も愛用しています。
セルシスさんの着眼点は面白いく勉強になります。
現在放送されているアニメは、サザエさん以外は全部デジタル化されています。これは間違いなくセルシスさんの功績です。セルシスさんの活躍がなければ、私の人生も変わっていたのではないかと思います。
総合電子書籍ビューアの話も興味深かったです。
コンテンツを何でつくり、どうやって配信していくのかと考えたとき、そこにセルシスさんの開発されたソフトや技術を活かす場面は、今後増えていきそうです。
パンフもいただいたので、チェックしておかないといけませんね。
少しの休憩をはさんで、審査委員長:河口洋一郎先生、審査委員:萩野正昭さんによる鹿児島CGコンテスト入賞作品講評がありました。
この業界にいたら知らない人はいないお二人の発言、大変興味深い内容でした。
作品ひとつひとつを丁寧に講評されていました。
総じて、ジュニア部門の作品の勢いや発想、アイデアに比べ、一般部門は、こじんまりとした印象だったとおっしゃっていました。
ジュニア部門の作品は、本当に表現豊かで楽しい作品がいっぱいでした。
たしかに技術や知識、スキルとひきかえに、自分自身も無くしたものがあるようなそんな感じをうけました。姪っ子などが、遊びにきたときなど、一緒にお絵かきしたりしますが、おもいっきり大胆に、そして楽しそうに描いています。そこには透視法といったテクニックはなにひとつ介在していいませんが、それでいて味のある素敵な作品にみえてきます。
河口先生、萩野さん両名とも、
「子供達のこの発想を大切に育てて欲しい。こういった才能が鹿児島の何よりの宝です」
と熱心におっしゃられていました。
こちらは、グランプリをとられた作品。小学五年生の子が描いた作品です。
本当にすばらしい作品です。
子供の頃の発想や才能を変わらず育てるというのは、本当に大変なことだと思います。親御さんがたやまわりの方の協力も必要になってくるかと思います。
この後、表彰式もありました。我が子を誇らしげに見つめ、ビデオをまわす姿をみていると、鹿児島の未来も明るいなと感じました。
最後に河口先生によるCGショーなどが開催されました。
河口先生の作品は、シーグラフのビデオなどでいくつか拝見していましたが、本当にすばらしいですね。最後にテロップで制作された年がでてくると、毎回びっくりしてしまいます。
そんな昔にこんな作品を!と毎回驚きます。
奄美舞踊の動きに合わせて、変わるCG映像の図。
暗くてわかりにくいかもしれませんなが、カメラによるトラッキングによりリアルタイムに変化しています。
最近の研究内容なども拝見でき、楽しい時間を過せました。
河口先生自体も大変楽しい方です。
「食べたものに対する供養の気持ちが、作品に対するモチベーションです」
みたいなことをおっしゃっておられて、おもしろかったです。
かごしまデジタルコンテンツフォーラム(Drink’06)本当に楽しかったです。
会場で偶然、NIKINIKIで面識のあった専門学校でCGを勉強中の学生さんとリアルで初対面したのですが、キラキラした瞳で、
「いい刺激をうけられました」
と感想を述べられていて、私まで嬉しくなってしまいました。
これから就職活動を迎えるとのことでしたが、きっと大丈夫!そんな感じを受けました。
午前中、道に迷ったりと忙しい一日だったのですが、かなりグットな日になりました。
鹿児島CGコンテストも挑戦してみたいです。
株式会社セルシス
株式会社ボイジャー
河口洋一郎-YOICHIRO KAWAGUCHI-
鹿児島デジタルアート